北野天満宮へ行って来た【京都ぶらり旅】




 

前回【下鴨神社、糺の森に行って来た【京都ぶらり旅】

貴船神社で絵馬を2枚描き、瑠璃光院で門前払いを受け、下鴨神社でウンを掃い運を手にした彼は、鴨川デルタへと帰還した。

お昼ご飯にはカレーを食べた。

インドの人監修の本格カレーである。大変美味しかったという。

腹も膨れたところで、さあどうしようかと彼は考える。

バスに乗る阿呆



「そういえば京都はバスが安いんだ。バスに乗ろう」

彼は出柳町から市バスに乗り込んだ。目的地も定まっていないのにバスに乗り込むあたりに彼の無計画さが垣間見える。彼はこういう具合で適当に生きてきた、そして気が付けば25際だった。適当でも何となくで生きていけてしまえるので日本は恐ろしい国である、だらしない人間はだらしないまま大人になってしまうのだ。あな恐ろしや。

バスには「一律230円 1日券500円」とあった。

「1日券を買わない理由が見当たらない」

目的地も定まっていないが1日券を購入した。バスは観光客で満員である。優先席には爺さん婆さんが座っていて、若者はみな優先席に座ることがない。京都の秩序は保たれているなあと感じた。それにしても混んでいる。こんなにも安く町中を移動できるのだからこの盛況っぷりにも頷ける。

やがて十数分ほど経つと、見覚えのある神社が見えたので彼は下車した。

町中に悠々とたたずむ雄雄しき鳥居。

そこは、中学校の修学旅行ぶりの北野天満宮であった。

 

北野天満宮に降り立つ阿呆

かつて菅原道真が無実の罪で大宰府へ配流され、そこでお亡くなりになった。

するとどうした事か、都では落雷などの災害が相次いだのである。

都の人
「やばい、これ道真の祟りじゃん。やばい」

そんな噂が広まり、人々は恐れたという。

そこで、没後20年目にして朝廷は道真の左遷を撤回して官位を復し、 道真 に「正二位」という位を贈った。20年も経ってから動くとは朝廷とやらも随分と腰が重たいものである。そんなに放って置いたならもういっそずっと放って置いたら良いのに。

それから神のお告げだとかシャーマンだとか色々あって、現在の北野の地に道真を祀る社殿が造営されたのである。どんでん返しだ。冤罪で亡くなってから奉られても仕方あるまい。 道真もおそらく「遅えよ、馬鹿野郎」と言っているに違いない。

北野天満宮といえばこの牛を思い出す人も多いだろう。牛は、北野天満宮の神の使い(神使)とされている。

 

その由来としては

「道真の出生年が丑年」
「亡くなったのが丑の月の丑の日」
「道真は牛に乗って大宰府へ下った」
「牛が刺客から道真を守った」

「道真の墓所(太宰府天満宮)の位置は牛が決めた」など多くの伝承があるが、どれが真実なのか、そもそも全て伝承に過ぎないのか定かではない。しかしこの際細かいことはこの際どうでも良いのだ、北野天満宮はとにかく牛なのである。

菅原道真は学問に長けており、かつて右大臣にまで上り詰めた秀才だった。
その為、北野天満宮は学問の神様がいるとして受験生に大人気である。

この牛は「撫で牛」と呼ばれ、この牛の頭を撫でてから自分の頭を撫でると頭が良くなると言われている。普段ならば牛なんぞ臭いし、モオモオ言うしで、絶対に触りもしないが、「それでも頭が良くなるのなら・・」と全国の受験生たちがこぞってこの牛の頭を撫でる。

牛はいっぱいいる。

彼は受験する予定もないし、何なら春で仕事を辞めて雇用とは無縁の生活に挑むわけだがとりあえずせっかくなので牛の頭を撫でておいた。牛の頭を撫でてから、また別の牛の頭を撫でた。それからまた別の牛の頭を撫でた。この相乗効果によって北野天満宮の牛たちはどんどん頭が良くなった。

それ即ち、学問へのパワーは増した事を意味する。彼は全国の受験生たちの為に北野天満宮のパワーを引き上げたのであった。もちろんその効果の程はよく分からない。

 

京都の狐には会えず、牛に出会った彼の旅はもう少し続く。

続く。金閣寺、銀閣寺へ行って来た【京都ぶらり紀行】




2 件のコメント

  • 下鴨神社でウンを獲得し、ナンを食べるとは、あばばさん、ナンと羨ましいことだろうか。
    モウこウシてはいられない、私も京都へ赴き、阿呆の集う、京都大学へいかなくては。

    森見さん風にコメントしてみました(笑)

    記事の続き、楽しみにしています!

  • 超うまいじゃないですかwww

    もう既にこの北野天満宮の時点で疲労困憊だったのですが、もうちょっとぶらい紀行続きますので是非お付き合いください!!

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    トラベルライター&ブロガー。旅行会社で副店長の順風満帆な生活をぶん投げて、大冒険の日々を送っています。26歳。最近は体型がジャイアンに近付いていることに危機感を感じている。